旧五輪教会(五島列島 久賀島)

2017.04.07 Friday

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    船の上から久賀(ひさか)島


     
    五島列島はたくさんの島からなり
    今回は福江島から久賀島〜奈留島〜若松島と廻りました

     
    久賀島では旧五輪教会
     
    三つの建物のうち左が旧五輪教会
    真ん中は民家と思います
    右が現 五輪教会

     
    五島の教会はその多くが海岸にあります
    すぐ裏はもう山というところが多いです
    ここも船でなければ来るのが大変なところらしいです




     
    木造瓦葺き屋根


     
    旧五輪教会は元々は
    明治14年に同じ久賀島の浜脇教会として別の地区に建てられた教会で
    浜脇教会の改築に伴いこの地区に移築されたのだそうです
     
    それから50年傷みが激しくなったため
    すぐ近くに教会を建て直しましたが
    潰すのはもったいないと残されたのがこの旧五輪教会です


    この教会だけは使われていないので
    中の撮影が許可されています



     
    リブ・ヴォールト天井(こうもり天井)


     
    窓と石の十字架以外日本的な外見と比べ
    中は大変ヨーロッパな感じで
    こんな華やかな内装だなんて思いもよりませんでした

     
    初期の木造教会建築の代表例として
    1999年に国の重要文化財に指定されたそうです
    そして五島列島のあと3つの教会とともに
    世界遺産候補となっています


     
    聖父子像


     
    中心は珍しいことに聖父子像です
    初めて見ました(五島では他にもありましたが…)
     
    聖母マリアでなくイエスのお父さんヨゼフが
    イエスを抱いています

     
    イエスの本当のお父さんは天の父なる神で
    マリアは処女懐胎
    ヨゼフはイエスの保護者であって
    教会の保護者なのだそうです

     
    大工ヨゼフに守られるにふさわしい
    木の素朴さが懐かしく
    そして木漏れ日のさす森の中のように優しい教会と思います




     
    イエス像


     
    憐れみ深い感じのイエス像
    祭壇に向かって左に配置されています



     
    聖母子像


     
    マリアとイエス像は祭壇に向かって右側です
     
    イエスさまが3体ある教会です



     
    木枠の意匠が美しい窓


     
    ここは色ガラスは入っていないけれど
    それがまた美しい


     
    五島の教会にはステンドグラスを模した
    木枠の意匠を施した窓の教会がたくさんあり
    色ガラスが入っている教会もありました
    かかっている絵は「十字架の道行き」と言い
    イエスキリストの十字架の死を描いたものです
    8留ありました




     
    憐れみ深い表情


     
    ここ久賀島は明治になってから「五島崩れ」と言われる
    ひどい潜伏キリシタンへの弾圧がおきた地です

     
    特にこの入江の裏山の反対側の地域では
    たった12畳の面積の牢屋に老若男女200人ものキリシタンが8ヶ月間監禁されました
    1畳あたり17人です

     
    ここの管理人さんのお話では
    もちろん横になって寝ることも座ることもできず
    大小便もそのまま立ったままという不衛生さ
    食事はサツマイモが少し与えられるだけ
    子どもと高齢者を中心に42名が命を落としたそうです
    「牢屋の窄」(ろうやのさこ)と言われます

     
    このニュースは当時フランス人神父を通して海外に知れ渡り
    外交問題にまで発展し
    明治6年に日本はキリスト教禁教を解きました


     
    今はその場所に「牢屋の窄 殉教記念教会」があるそうですが
    ツアーに入ってなくて私たちは行けませんでした

     
    そんなことに思いを巡らすとき
    ヨゼフが「教会の守護者」と知って
    こみ上げてくるものがあります




     
    ひっそりと眠りにつく旧五輪教会


     
    起こしてごめんね






     
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